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膨張弁について

基本用語と技術資料

膨張弁の作動原理

温度自動膨張弁は、蒸発器出口で冷媒ガスの過熱度(スーパーピート)を制御します。そして高圧側と低圧側の間で絞り機構として働き、かつ蒸発器で蒸発する冷媒量に相当する液量を、正確に蒸発器へ供給します。 このようにして、蒸発器を有効に機能させると共に、圧縮機 への液戻りを防止します。

感温簡のチャージ方式

温度自動膨張弁の適応温度範囲は、感温筒チャージの種類によって変わります。

液チャージ方式(Cチャージ)

液チャージ方式の膨張弁は、感温筒の温度変化によってのみ作勤し本体周囲温度が逆転しても影響を受けません。 適度な応答速度による安定した制御が特徴です。また液チャージでは、MOP機能は付けられません。感温筒の許容最高温度は75°Cです。

ガスチャージ方式(W-MOPチャージ)

ガスチャージ方式の膨張弁では、膨張弁全体、つまりパワー アセンブリ、キャピラリチューブ、および感温筒のいずれかの 部分の最も低い温度によって、作動が決定されます。そのためパワーアセンブリやキャピラリチューブが、感温筒より低い温度になると、膨張弁が誤作動することになります。この場合低 圧が下がったり過熱度が過大になります。 ガスチャージは、MOP機能が付くと共に、感温筒にバラストを入れています。このバラストにに弁をゆっくり開き、また素 早く閉じる効果があります。感温箇の許容最高温度は175℃です。

吸着チャージ方式(Wチャージ)

このチャージの特性は、MOPバルブと類似していますが、感 温筒と本体の温度が逆転しても作動します。応答時間は遅くなりますが、一般的な冷凍装置では、まったく問題ありません。 感温筒の許容最高温度は130°Cです。

MOP(最高作動圧力Maximum operating Pressure)

MOPは、機能としては、吸入圧力調整弁と似ています。過負 荷運転から圧縮機を守るために、蒸発圧力をMOP値以下に維持します。 MOP値は、圧縮機の吸込み圧力の許容範囲を考慮すると共に蒸発圧力より少なくとも3K(℃)高い温度を、選定します。

静止過熱度

過熱度(スーパーヒート)が、予め工場設定されている場合 には、一般的には再調整の必要はありません。 再調整が必要な時は、予期される最小負荷の条件で行うようにします。

過冷却(サブクール)

一般的に、過冷却は冷凍回路の能力を増大させるため、サイズ選定の際に温度補正係数によって考慮されます。過冷却を大きくとると、フラッシュガスが減少して、膨張弁能力も増大します。

膨張弁の選定

温度自動膨張弁を正しく選定するために、つぎの設計条件が必要です。 *冷却負荷(○。) *蒸発温度/圧力 *凝縮温度/圧力 *膨張弁入口液温 *膨張弁前後の圧力降下(△P) *冷媒の種類 一定の温度/圧力で蒸発や凝縮の相変化を起こすR134aやR22のような単―冷媒と違って、非共沸混合冷媒R407Cには、温度勾配があり、蒸発器および凝縮器において、蒸発開始温度および凝縮開始温度と終了温度が異なります。 温度自動膨張弁を選定する際は、蒸発および凝縮圧力は、飽和温度での値を使います。
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